ワクチン接種しても感染する?!│ブレークスルー感染

新型コロナウイルスワクチンの接種を終えられた方もそろそろ増えてきているのではないでしょうか。2021年8月30日時点でNHKが公表している新型コロナウイルスワクチンの日本国内の接種人数が全人口(接種対象年齢に満たない子どもを含む)に占める割合は1回目:55.6%、2回目:44.6%と約半数程度となり、かなり接種が進んでいることを表しています。
しかしながら、東京都内の新型コロナウイルス感染者数は3,000人を超えており、医療崩壊も近いと言われているような状況が起こっています。また、ワクチンを接種したのにもかかわらず、”新型コロナウイルスに感染した”という人が今増えているのですが、なぜなのでしょうか?ワクチンを打てば安心なのではなかったのでしょうか?
今回はそんなブレークスルー感染について調査しました。

ブレークスルー感染とは?

ワクチン接種した後でも感染することを”ブレークスルー感染”と呼びます。新型コロナウイルスワクチンの場合は、2回目の接種後、2週間程度で十分な免疫の獲得が期待されるため、2回目接種から2週間以降に感染した場合には、ブレークスルー感染と言えます。

なぜブレークスルー感染が起こるの?

厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/column/0006.html

そもそもワクチンの効果は100%ではありません。ですのでワクチンを打っていてももちろん感染する可能性はあります。今回のデルタ株の感染力が非常に強いことがブレークスルー感染増加の原因である可能性は大きいと考えられます。
新型コロナウイルスは鼻や喉の粘膜で増えて数日で発病します。抗体は主に肺にまで感染が及ぶと重症化する可能性があります。血液の中の抗体は鼻や喉の粘膜では効き目が弱く、感染効果はあまり強くありませんが、肺では重症化を防ぐ効果を発揮するとされています。つまり、ワクチンを接種し、抗体があっても呼吸器粘膜の感染を防ぐことは難しく、発病を防ぐことも十分ではありませんが重症化を防ぐことはできるということです。

デルタ株はブレークスルー感染が多い?

デルタ株は感染力が強い変異株です。世界最速のワクチン接種で1日の新規感染者数が1桁にまで減少したイスラエルではデルタ株により8,000人を超える新規感染者が出てきています。そのため、2回目接種から5ヶ月以上経過した人への3回目接種も始めている状況です。
そもそもウイルスは生き残るために変異を繰り返していくものです。デルタ株のウイルスは感染力の拡大のみならず、ワクチンによって獲得された免疫が効きにくいと言われています。
日本でも接種が進んでいるファイザー社や武田/モデルナ社のワクチンは従来株のウイルスに対しては発病を防ぐ効果が94~95%程度、イスラエルでは感染そのものを防ぐ効果が91.5%もあると報告されていました。しかし、デルタ株では発病や感染を防ぐ効果が64%と大幅に減少してしまっています。

実際に、私の周囲でも2回目接種から2週間以上経過してから新型コロナウイルスに感染してしまっていた人はいました。

デルタ株の感染力が強すぎる?

さまざまな感染症の感染力と重症度(CDC報告書/2021年8月1日Yahoo!ニュースより)https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210801-00250999

デルタ株の感染力は従来の新型コロナウイルスよりも43~90%強いと報告されていたアルファ株「よりもさらに64%強いと言われており、非常に感染力が強いウイルスと言えます。MERSやSARS、季節性インフルエンザよりも感染力が強く、水ぼうそうとほぼ同等と言われています。
従来の新型コロナウイルスは1人の感染者から約1.4~3.5人くらいに感染していましたが、デルタ株は1人の感染者から約5~9人に感染させると算出されています。

デルタ株は重症化しやすい?

海外からの報告ではデルタ株はこれまで以上に感染した際に重症化するリスクが高くなると言われています。
従来の新型コロナウイルスと比較すると・・・

カナダ:入院リスク2.2倍、ICU入室リスク3.87倍、死亡リスク2.37倍
シンガポール:酸素投与が必要、ICU入室、死亡のリスクが4.9倍

と驚くような数字が報告されています。

重症化リスクが高い人は?

厚生労働省(2021 年8月版) 新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する 11 の知識 https://www.mhlw.go.jp/content/000788485.pdf

特に重症化しやすいのは高齢者と基礎疾患のある方、喫煙歴のある方、一部の妊娠後期の方と言われています。上記に当てはまる方は特に注意が必要です。

現在は入院したくても入院できない?!

新型コロナウイルス感染症の患者を入院させる病床は都道府県が主体となって確保していますが、感染力の強いデルタ株の影響で事前の想定を超える感染者が発生し病床が逼迫しています。
それに伴い、入院対象も下記のように変更になっています。

従来の入院対象:重症化リスクの高い人を中心に幅広く入院させていた
現在の入院対象:重症者や中等症で重症化リスクのある人に重点化している

本来であれば入院対象だった人が自宅療養や宿泊療養をおこない、急変して死亡してしまった、受け入れ先が見つからず死亡してしまったなど、現在このように悲しいニュースがあることも事実です。急変しても入院先や受け入れ先が見つからないという大変恐ろしい状況になってきてしまっているのです。

感染を防ぐにはやはり基本的な感染対策が大事!

新型コロナウイルスの感染を防ぐためにはやはり3密を避けたり、マスクの着用、手洗いうがいなどの基本的な感染対策が重要です。ワクチンを接種したからといって感染対策を怠ると感染リスクはやはり上がります。
まだしばらくはワクチン接種後も基本的な感染対策を行うようにしましょう。
また、最近の調査ではワクチン接種後時間が経過すると抗体量が大幅に低下する(ファイザー社のワクチンでは接種3ヶ月後に抗体量が2回目接種後の約1/4程度にまで減少する)ということがわかっています。3回目接種についてはまだ明確には決まっていませんが、世界の動き的に3回目接種が積極的におこなわれそうですね。

自分や自分の身の回りの人たちを守るためにも基本的な感染対策を行うことが大切ですね。新しいウイルスでわからないことも多いですが、感染には十分に気を付けて生活しましょう。

【参考】
藤田医科大学 
2021年8月1日 Yahoo!ニュース 

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えあざむ

渋谷で働く25歳。美容と健康に興味あり!みなさまに正しい情報をお伝えするために日々情報収集しています。 胃痛持ちで内視鏡検査の常連。血液検査が苦手。医療脱毛の痛みは耐えられます!