コロナワクチンの3回目接種がはじまる?!

新型コロナウイルスの感染状況は落ち着いてきましたが、政府は新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を実施する方針です。これまでにウイルスの変異により、ワクチンを2回接種し2週間を経過した人でも新型コロナウイルスに感染してしまうブレークスルー感染が増えていたことや、ファイザー社のワクチンでは2回接種から4ヶ月目には免疫力の定価が著しいと言われていることからです。
今回は、現時点でわかっている3回目の新型コロナウイルスワクチンの接種についてご紹介します。

現在の新型コロナウイルスの感染状況は?

10月4日時点で東京都の直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は9.9人と11ヶ月ぶりに10人を切りました。昨年の11月7日に9.6人でしたが徐々に増加し、8月の第5波のピークの時にはなんと200人を超えるような状況が続いていました。東京都の新型コロナウイルスの感染者数は現在かなり激減していると考えられます。
1人の感染者が平均して何人に感染させるかを示す実効再生産数も7月末から8月頭は1.5以上となっていましたが、10月4日時点では0.67まで落ち着いています。
緊急事態宣言も解除され、一旦は新型コロナウイルスの感染は落ち着いているといえるでしょう。

ブレークスル―感染とは?

新型コロナウイルスワクチンの2回目接種を終えてから感染することを「ブレークスル―感染」といいます。接種が優先的に進められてきた病院などでも集団感染が頻発し、危険視されています。2回接種した人は新型コロナウイルスに感染したとしても未接種者より軽症で済むことが多いのですが、他者に感染させる可能性はあるため注意が必要です。

デルタ株の突破力が強かった?

インドで見つかり、日本でも感染第5波をもたらしたデルタ株は感染力が高く、ワクチンの感染予防効果は5~9割程度という報告もあります。つまり、新型コロナウイルスワクチンを接種していても感染するリスクはあるということです。しかしながら、ワクチンを接種していれば発症することや、発症してから重症化し入院するリスクは低いといわれています。
ブレークスルー感染が起こるのは接種から時間が経過し、抗体量が減少することが原因と言われています。新型コロナウイルスワクチンに限らずどのワクチンであってもワクチンの効果は100%ではなく、経時的に抗体量は落ちるものなので仕方がない部分はあります。

3回目(ブースター)接種とは?

現状日本で進められている計2回の接種に加え、免疫をさらに強化するために3回目の接種をおこなうことを言います。診療所等や職域接種で扱うファイザー社のワクチンやモデルナ社のワクチンなど新型コロナウイルスワクチンの多くは2回の接種が基本です。しかしながらデルタ株などの流行でワクチンの効果が下がるとの懸念が出ており、一部の国ではすでに追加接種が進み始めています。

どのような方法で接種するの?

3回目接種については、同じ種類のワクチンを3回接種する場合や、変異株に対応して改良されたワクチンを接種する方法、メーカーの異なるワクチンを組み合わせる混合接種などいくつかの方法が検討されており、これまで中国製のワクチンを接種してきたアジアなどでは医療関係者などが接種完了後に感染する事例が増加してきており、欧米製のワクチンとの混合接種が検討されているというような状況です。
また、一方で2回目の接種がまだ十分に進んでいないという問題もあり、3回目の接種は必要ないのではないかという声もあります。

現在の国内接種の状況は?

10月5日時点の国内の接種人数は1回目接種完了者が全人口の71.7%、2回目接種完了者が全人口の61.5%と6割以上の接種が完了しているという状況です。65歳以上の高齢者に限れば1回目接種完了者は90.7%、2回目接種完了者は89.4%という高い接種率となっています。国内の新型コロナウイルスワクチン接種は初動は他国と比較して大幅に遅れをとっていましたが短期間で接種を進めることができている状況といえます。

ワクチン接種後の抗体量の減少に関して

藤田医科大学の2021年8月25日 プレスリリース

2021年8月に藤田医科大学がファイザー社のワクチンを接種した職員の血中抗体価の調査をおこなっており、ワクチン接種前から約3ヶ月後の抗体価の平均値は、2回目接種後と比較すると約1/4にまで減少していたと発表されています。

-調査の概要-
藤田医科大学が新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社)を接種した職員の血液中抗体価の調査をおこないました。ワクチン接種前から約3ヶ月後までの血液が得られた209名(男性67名、女性142名)の抗体価を測定した結果、3ヶ月後の抗体価の平均値は2回目接種後と比較して約1/4に減少したとされています。抗体価については年代や性別を問わず、すべての被検者で減少したということです。
経時的に抗体価が減少することは他のワクチンでもいえることではありますが、今回の結果からブースター接種を検討したほうが良いとは考えられます。

海外での3回目接種の状況は?

イスラエルとイギリスの3回目接種についてご紹介します。

イスラエルではワクチンパスポートの期限が半年延長される?!

イスラエルではすでに190万回以上のブースター接種をおこなっており、現在は12歳以上がブースター接種の対象となっています。イスラエルでは、レストランやバーに行くことが可能になるワクチンパスポートを許可しています。ワクチンパスポートには有効期限が設定されており、2回目のワクチン接種を受けてから5ヶ月後にブースター接種を受けることでワクチンパスポートの有効期限が半年延長される仕組みになっています。
詳細は公開されていませんが、イスラエルの報告によるとブースター接種後10日経過した段階で、60歳以上の感染予防効果は2回接種だけの方と比べて4倍、重症化を防ぐ効果は5~6倍に上昇したとされています

イギリスでは限定的にブースター接種をおこなっている

イギリスでは免疫機能が低下している方に対する3度目の新型コロナワクチン接種がおこなわれます。対象は12歳以上で白血病の治療や臓器移植を受けるなどした方、エイズ患者などが含まれており、およそ40~50万人程度とみられています。より対象範囲を広げることについては現在検討中ということです。

その他にもフランス、ドイツ、シンガポール、ブラジルなどもブースター接種をおこなっています。

日本でも年内にも3回目接種が始まる?!

現状、日本では1回目にファイザー製のワクチン接種、2回目にモデルナ製のワクチンなどをおこなう交差接種は認められておらず、1回目接種と2回目接種では同じメーカーのワクチンを接種するよう決められています。日本で接種が進んでいるワクチンはファイザー社とモデルナ社のワクチンですが、上記2社以外にアストラゼネカ社のワクチンをすでに大量入手している状況です。交差接種が認められないうちは利用が限定されているため、ブースター接種はアストラゼネカ社製のワクチンが検討にあがるのではないかと言われています。

9月21日厚生労働省によると、ブースター接種について2回目接種後8ヶ月以上経過した後に実施する方針であるとしており、年内にも打てるような体制整備をおこなっていくということでした。
まだ話は進んでいないので今後について明確には不明ですが、3回目接種はありそうです!
やはり新型コロナウイルスワクチンを接種することで新型コロナウイルスに感染することを予防する効果や重症化を防ぐ効果はあるのでまだ接種していない人ははやめに接種したほうが良いかもしれませんね。
ただ、あくまでも個人の判断ではあると思うので自分の体調等とも相談して決められることを推奨します。

【参考】
東洋経済ONLINE 新型コロナウイルス 国内感染の状況
2021年7月18日 日本経済新聞
2021年9月2日 Yahoo!ニュース
2021年9月21日 日本経済新聞
2021年10月5日 JIJI.COM
2021年8月25日 藤田医科大学

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えあざむ

渋谷で働く25歳。美容と健康に興味あり!みなさまに正しい情報をお伝えするために日々情報収集しています。 胃痛持ちで内視鏡検査の常連。血液検査が苦手。医療脱毛の痛みは耐えられます!