【女性必見】婦人科検診を定期的に受けよう!

子宮頸部細胞診、内診、経腟超音波検査、HPV検査・・・婦人科の検査って色々種類があって女性の私たちでもよくわからないですよね。
でも定期的に受けてほしいとっても大事な検査なんです。今回はそんな婦人科検診の検査についてお伝えします。

子宮頸部細胞診ってなに?

子宮頸部細胞診とはよく子宮頸がん検診といわれる検査です。内診台に座った状態で子宮の入口を綿棒やブラシで擦り、細胞を採取してがん細胞やがんになりかけている細胞(異形成)の有無を調べる検査です。痛みはほとんどありません。

内診ってなに?

内診とは内診台に座った状態で医師が腟から指を入れて、子宮や卵巣の状態を調べる検査です。腹部にしこりがないかも手で触って確かめます。痛みを伴う検査ではありません。(個人差はあります)

経腟超音波検査ってなに?

経腟超音波検査では専用の親指ほどの太さのプローブを膣内に挿入し、跳ね返ってくるエコーを画像化して子宮や卵巣の状態を調べる検査です。リアルタイムで画像でみることができるため、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、卵巣嚢腫等の所見をみつけることができます生理不順や生理痛、出血量が多いなどの悩みがある方は超音波検査を受けてみることをお勧めします。異常所見がある方は比較的多数いらっしゃいます。

HPV検査ってなに?

HPV検査は子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染の有無を調べる検査です。性交渉の経験のある女性の約80%が1度はHPVに感染したことがあると言われていますが、約90%が自己免疫力等でウイルスが自然に排出されます。まれにHPVが持続感染することがあり、感染した細胞が長い時間をかけてがんへと進行していきますがんになる前の状態を検診でみつけることが非常に重要です。子宮頸部細胞診で採取した同じ細胞で検査を行います。
HPVは何度でも感染するため定期的な検査が必要です。HPV感染を予防するワクチンもあります。

子宮頸部細胞診の結果の見方

子宮頸部細胞診の結果は上図のように考えられます。細胞診の結果がNILMでHPVも陰性であれば、次回は3年後の検診で良いともいわれています。細胞診の結果がASC-USより悪く、HPVも陽性の場合は、要精密検査となり、コルポ診や生検が必要となってきます。

コルポ診って・・・?
コルポ診とはコルポスコープという拡大鏡で腟と子宮頸部の粘膜の表面を拡大して詳細を観察し、異常な部分を調べる精密検査です。
コルポ診をできないクリニックも多いので精密検査で受診する際には事前にHPや電話で確認しておくと安心です。

経腟超音波検査でよくある所見

子宮頸管ポリープ:子宮頸管に生じるポリープで不正出血の原因となります。ほとんどが良性ですが稀に悪性のものもあります。切除が望ましいと考えられています。

子宮内膜ポリープ:子宮体部に生じるポリープです。症状が出ない人が多いです。多くは良性の腫瘍ですが、不正出血の原因となったり、不妊症の原因と考えられたり、悪性の可能性を否定するためにポリープを摘出します。

子宮筋腫:主に30~40歳代でみられ、閉経後には退縮することが多い良性腫瘍です。無症状であることも多いですが、筋腫の位置によっては月経過多やそれに伴う鉄欠乏性貧血、圧迫症状、疼痛などの症状がみられ、治療が必要になる場合があります。

卵巣腫瘍:卵巣に腫瘍が発生する確率は女性の全生涯でみると5~7%程度とされます。良性腫瘍は80%を占めており、チョコレート嚢腫(子宮内膜症性嚢胞)、皮様嚢腫、漿液性卵巣嚢腫等があります。良性、悪性に関係なく経過観察が必要です。

子宮内膜症:子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する病気です。20~30歳代の若年で発症することが多く、ピークは30~34歳といわれています。主な症状は痛みと不妊です。痛みの中でも月経痛は子宮内膜症患者の約90%にみられます。月経時以外にも腹痛や下腹部痛、排便痛、性交痛などが出現することがあります。

子宮腺筋症:子宮内膜に似た組織が子宮筋層内に発育・増殖する疾患です。月経困難症や鉄欠乏性貧血に対して治療が必要になることがあります。

子宮内膜増殖症:子宮内膜線が過剰に増大した状態であり、不正出血がみられることもあります。子宮体がんの誘因となることもあるので精密検査が必要です。

子宮がんってなに?

子宮がんは子宮頸がんと子宮体がんに大別されます。

子宮頸がん

子宮の入口の子宮頸部から発生するがんで子宮の入口にできることが多いです。そのため、婦人科の診察で観察や検査がしやすく発見されやすいがんだといわれています。
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であることがわかっています。
以前は子宮頸がん罹患者のピークが40~50歳だといわれていましたが、性交渉の低年齢化により最近は20~30歳代の女性に増えてきています

国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しています。また2000年以後、子宮頸がんの患者数も死亡率も増加しています。

早期に発見すれば比較的治療しやすく予後の良いがんですが、進行すると治療が難しいことから、定期的な検診での早期発見が極めて重要です。

子宮頸がんは通常、早期にはほとんど自覚症状がありません。進行するに従って異常なおりもの、不正出血、性交渉時の出血、下腹部の痛みなどの症状が出現します。

子宮体がん

95%は子宮内膜から発生することから、子宮内膜がんとも呼ばれます。子宮体がんは40代後半から増加し、50歳~60歳代で最も患者数が多くなっています。近年、日本の成人女性に増えてきているがんのひとつです。出産したことがない、肥満、月経不順などが原因の場合もあります。最も多い自覚症状は不正出血です。子宮頸がんに比べ、子宮体がんになる年代は比較的高齢です。閉経後あるいは更年期での不正出血がある時には特に注意が必要だと考えられます。
閉経前であっても、月経不順や乳がんを患ったことがあるなどということがあれば注意が必要です。

子宮頸がんの予防

子宮頸がんの予防にはワクチンという手段もあります。最近日本で承認された9価HPVワクチンだと従来のものより多くの型のHPV感染を予防することができるといわれています。
もちろんHPVワクチンの接種をしても定期的な婦人科検診は必須です。

早期発見・早期治療は婦人科疾患においても非常に重要なことです。婦人科検診を定期的に受けて自分の健康を守りましょう!

【参考】
MYメディカルクリニック
国立がん研究センター がん情報サービス 
公益社団法人 日本産科婦人科学会
日本医師会