今シーズン、インフルエンザ予防接種を受けたほうが良い?!

今年は新型コロナウイルスが大流行しました。新型コロナウイルスのワクチンに対して関心を持ったり、必ず接種したいと思った方は多いのではないでしょうか。
では、インフルエンザのワクチンについてはどうでしょうか?昨年はインフルエンザが流行しなかったし、打たなくても良いかなーなんてお考えの方も多いと思います。
今回は、インフルエンザ予防接種を受けようかお悩みの方にぜひ読んでいただきたいインフルエンザ予防接種を受けたほうが良いかどうかについてご説明します。

インフルエンザとは?

インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、一般の風邪と比較して「重くなりやすい疾患」です。インフルエンザはいまだ人類に残されている最大級の疾病であるとされています。
毎年世界各地でインフルエンザの流行はみられます。南半球では7~8月ごろに流行がみられ、北半球では1~2月ごろが流行のピークとなります。
日本では、毎年11月下旬から12月上旬ごろに流行がはじまり、翌年の1~3月ごろに患者数が増加、4~5月にかけて患者数が減少していくパターンが多いです。

インフルエンザと一般の風邪のちがい

一般的に風邪はさまざまなウイルスによって起こりますが、一般的な風邪の多くは、喉の痛みや鼻水、くしゃみ、咳等の症状が中心で熱も微熱程度のことが多く全身症状はあまりありません。一方で、インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで起こる病気です。38度以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛等の全身症状が出現するのが特徴です。ほかにも一般的な風邪と同様にのどの痛み、鼻水、咳等の症状が見られることも多いです。子どもの場合、まれに急性脳症を、高齢の方や呼吸器、循環器、腎臓に慢性疾患を持つ方や、糖尿病などの代謝疾患、免疫機能が低下している方では二次性の肺炎を伴うなど重症になることもあります。

新型インフルエンザってなに?

インフルエンザウイルスの抗原性が小さく変化しながら毎年世界中の人の間で流行しているのが季節性インフルエンザです。一方で、新型インフルエンザは抗原性が大きく異なるインフルエンザウイルスが出現し、多くの人々が免疫を獲得していないことから全国的に急速に蔓延することによって起こります。新型インフルエンザがいつどこで発生するのかは予測困難です。

インフルエンザウイルスとは

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3種類があります。A型とは数年から数十年ごとに世界的な大流行をみせるインフルエンザの原因ウイルスで人以外にも感染します。
B型とは人にのみ感染するインフルエンザでA型と同様に冬場に周期的に流行します。症状はA型インフルエンザとほとんど同じです。
C型インフルエンザは症状が非常に軽く風邪と勘違いされて終わることがほとんどです。感染者は乳幼児が多いです。

インフルエンザウイルスの感染経路

主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」があります。飛沫感染はインフルエンザに感染している人が咳やくしゃみをした際にインフルエンザウイルスを含んだ唾液などが飛散し、他者の鼻や口、目の粘膜などに直接接触することで感染します。接触感染はインフルエンザに感染した人がドアノブやつり革などに触れることでウイルスが物に付着し、それを触った人がその手で眼、鼻、口などを触ることでウイルスを体内に取り入れてしまいます。

インフルエンザの検査方法

みなさんもご経験があるかと思いますが、PCR検査のように鼻咽頭ぬぐい液から検査をおこなうことが多いです。2-30分程度で迅速にインフルエンザウイルスを検出可能な抗原検出キットも広く出回っているので病院や診療所を受診すればすぐにインフルエンザかどうかを調べることができます。

インフルエンザの治療方法は?

インフルエンザには下記のような治療薬があります。

・オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル等)
・ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
・ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
・ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
・アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)(A型にのみ有効)
・バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ)

薬の使用有無については医師の判断となります。
上記のような抗インフルエンザウイルス薬の服用を発症から48時間以内に開始すると発熱期間は通常1~2日短縮され、鼻や喉から排出されるウイルス量も減少すると言われています。症状が出てから48時間以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。
症状が出たら早めに受診し、服用することが大切です。

インフルエンザの薬は怖い?転落死することがあるって本当?

子どもの場合、幻視、幻覚、幻聴など急に見えるはずのないものが見えたり、訳もなく笑ったり、意味不明の言葉を話したりといった異常行動をすることがあります。現に、タミフルを内服して転落・飛び降りなどの異常行動が原因で亡くなった人が2001年から2008年までに8人(12歳~17歳)いました。ただし、熱性せんもうや脳症の可能性もあり、タミフルとの因果関係は不明とされています。
子どもがインフルエンザに罹った場合には抗インフルエンザ薬内服の有無にかかわらず、保護者は事故が起こらないよう対策を講じることが必要です。

インフルエンザワクチンとは

インフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスのA型とB型を発育鶏卵で培養し増殖したウイルスを感染力をなくしたもので不活化ワクチンと言われるワクチンです。インフルエンザワクチンを接種することでインフルエンザを発症することはありません。
インフルエンザワクチンはそのシーズンに予測される種類のインフルエンザに対するワクチンを流通させています。

インフルエンザワクチンの効果

不活化させたインフルエンザウイルスをワクチンとして接種することで体内で免疫ができ、インフルエンザの感染もしくは重症化を予防する効果が期待されています。
免疫を獲得できた場合、免疫の持続期間は約5ヶ月程度のため12月上旬までに接種するとなお良いと考えられています。
ワクチンを接種することによって、

健康な65歳以下の方のインフルエンザの発症予防効果 70~90%
65歳以上の健康な高齢者のインフルエンザ重症化予防効果 30~70%
65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者の発症予防効果 34~55%
65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者の死亡抑制効果 82%

と言われており、特に高齢者は接種を推奨されています。

昨年のインフルエンザの流行は?

昨年度は新型コロナウイルスの流行もあり、人々の感染対策がしっかりとされていたこともありインフルエンザ患者は例年の1,000分の1程度でした。なんと1999年以降で最も少なかったということです。もともとは新型コロナウイルスとの同時流行も危惧されていましたが先に述べた感染対策や、渡航制限による海外との人的交流の減少によるところが大きいと考えられています。

今年はインフルエンザが流行る?!

日本感染症学会は9月28日に「今年はインフルエンザが大きな流行を起こす可能性もあります」という発表をしています。
実は、今シーズン、バングラデシュとインドでインフルエンザの流行を認めたという報告があり、世界中にウイルスが拡散される懸念があることが理由として挙げられます。また、昨シーズン、インフルエンザに罹患した人が少数であったため社会全体の集団免疫が形成されていないということも考えられます。集団免疫とは、人口の一定割合以上の人が免疫を持つと感染患者が出ても他の人に感染しにくくなることで感染症が流行しなくなる状態のことを言います。
ただ、インフルエンザが流行するかどうかは正直だれにもわかりません。

インフルエンザ予防接種はしたほうが良い!

正直インフルエンザが今年流行るか流行らないかはわかりません。でも確実にインフルエンザ予防接種をするべきです!
さまざまな感染症がありますが、ワクチン接種で予防できるものはワクチンを打つべきであると思いますし、新型コロナウイルスもまだ流行するかもしれないという今の状況であれば確実に接種しておくべきです。

インフルエンザワクチンの予約がとりづらい?

日本感染症学会の「今年はインフルエンザが大流行する可能性もある」という発表から、インフルエンザワクチン接種希望の人が多いのか?と思いますが、実はそもそもワクチンの製造そのものが遅れており供給量が少ないということです。接種するなら早めに医療機関を見つけて接種したほうが良さそうです。

まとめ

昨シーズンは流行しなかったインフルエンザですが、今シーズンは流行する可能性があります。まだ新型コロナウイルスも流行する可能性はあるので予防接種をしておいたほうが良さそうです。予防接種をすることで発症や重症化を予防できる可能性が高くなります。
現在、新型コロナワクチン接種前後2週間は他のワクチンを接種してはいけないとされていますので接種スケジュールはきちんと立てておきましょう。

【参考】
国立感染症研究所 インフルエンザとは
厚生労働省 令和2年度インフルエンザQ&A
感染症予防接種ナビ
YAHOO!ニュース 2021年10月19日(火)配信

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えあざむ

渋谷で働く25歳。美容と健康に興味あり!みなさまに正しい情報をお伝えするために日々情報収集しています。 胃痛持ちで内視鏡検査の常連。血液検査が苦手。医療脱毛の痛みは耐えられます!