渡航前に接種しておきたい│A型肝炎ワクチン

海外旅行に行く前には打っておきたいワクチンとしてA型肝炎予防接種が挙げられます。

A型肝炎ってどんな病気?

A型肝炎は汚染された食物などを摂取することや、ウイルスの付着した手で口に触れることによる経口感染と、性的接触による糞口感染によって感染するウイルス性の肝炎です。

アジア、アフリカ、中近東、中南米などの広範囲において発生がみられます。

特に、上下水道の整備されていない衛生状態が悪いとされる地域では感染のリスクが高まります

一過性の急性肝炎が主な症状で、治癒後には強い免疫が残されます。B型肝炎やC型肝炎と比較すると慢性化することは稀です。

日本でも第二次世界大戦後の混乱期に幼少年時代を過ごした人はほとんど感染して免疫になっていると言われていますが、上下水道の整備などにより現代の日本ではほとんど感染が見られません。

A型肝炎の症状

ウイルスに感染してから発症するまでの潜伏期間は約2週間~7週間と言われており、急な発熱や全身の倦怠感などの症状に続いて食欲不振、吐き気、嘔吐、腹部の不快感、褐色尿などの症状が出現します。その後徐々に皮膚や眼球などの白い部分が黄色くなる黄疸が現れます。

乳幼児の感染では無症状もしくは症状が軽いことが多いですが、年齢が上がると症状が重くなる傾向があり、高齢者だと劇症肝炎を発症したり死亡することもあると言われています。

感染した場合は、症状出現前と症状消失後も数週間はウイルスを排出するので他人に感染させないようにすることが大切です。

A型肝炎の治療方法

A型肝炎については、特別な治療法はありません。安静と症状に応じた治療で自然に病気が治るのを待つことになります。
典型的な例では、回復までに約1か月ほどかかると言われています。

A型肝炎にかからないためには

国内ではあまり感染することはなく、感染機会は海外渡航時がほとんどです。
生水や生肉、氷、生野菜などにウイルスが付着している可能性があります。加熱調理されたものを摂取するようにしましょう。

ただ、注意していても流行地では感染する可能性がありますので、流行地に渡航や赴任される場合には事前にA型ワクチンを接種されることをお勧めします。

A型肝炎の診断はどうするの?

A型肝炎の診断は、血液もしくは便を採取してPCR法による病原体の遺伝子を検出するか、血清中のIgM抗体を検出します。

A型肝炎は感染症法において、四類感染症に定められています。
四類感染症は、狂犬病やマラリア、鳥インフルエンザと同様に全数把握対象の感染症です。診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出ることが義務付けられています。

A型肝炎ワクチンについて

主なA型肝炎ワクチンは下記の図のとおりです。国産ワクチンのエイムゲン輸入ワクチンのHavrix、Vaqta、Avaxim、Epaxalがあります。

A型肝炎ワクチンは不活化ワクチンで、およそ1回1万円程度です。(医療機関によって異なります)

国立感染症研究所でもアジアやサハラ砂漠以南のアフリカ、中南米への渡航者にはA型肝炎ワクチンの接種を推奨しております。

また、以前の接種で重篤なアレルギー反応が出現した人以外に禁忌はありません。
妊婦さんが接種できないワクチンもありますが、A型肝炎ワクチンは接種可能です。

不活化ワクチンとは・・・
病原体となるウイルスや細菌の感染能力を不活化させたものを原材料として作られているワクチンのことです。

生ワクチンと比較すると免疫力が弱いため複数回接種が必要になります。

エイムゲンについて

日本では主にエイムゲンが接種されています。
エイムゲンは安全で効果の高いワクチンです。3回の接種でほぼ100%の抗体獲得が可能だと言われています。

接種スケジュールは0.5mLずつを2~4週間間隔で2回、筋肉内または皮下に接種し、さらに初回接種後24週を経過した後に0.5mLを追加接種します。

3回接種するとその後約5年間は効果が持続すると言われていますが、その後抗体価は下がっていくので感染リスクがある場合に関しては、5~10年ごとに1回の追加接種をされることが推奨されています。
エイムゲンは2回接種後、2週間ほどで免疫がつくと言われています。

一般的には、海外渡航の1~2か月前までに受診し、接種を開始するのが理想です。3回目の接種は帰国後でも問題ありません。

また、2013年3月より16歳未満の小児も接種可能となりました。小児への用法、用量も成人と同様です。

エイムゲンの副反応

エイムゲンの副反応は全身の倦怠感、 局所の疼痛・発赤、発熱、頭痛などワクチン接種による一般的な副反応以外の特別な副反応は報告されていません。
安心して打てるワクチンだと考えられます。

海外のA型肝炎ワクチンについて

エイムゲンが3回接種なのに対し、海外のA型肝炎ワクチンの接種回数は2回で、初回接種後、6か月以降に2回目を接種します。接種方法は筋肉内に接種します。

A型肝炎ワクチンを接種しよう

A型肝炎の明確な予防法はありません。また、A型肝炎ウイルスに感染し、症状が出現した場合も特効薬などはなく、基本的には対症療法のみの治療となり、治るまでに1か月ほどかかることが多いです。

アメリカではA型肝炎ワクチンは子どもの定期接種になっています。国内での感染者数は少ないですが、グローバルな時代となり海外に渡航する機会も多くなりました。自分の身を守るため、自分の大切な人を守るためにもA型肝炎ワクチンを接種しましょう!

また、海外ではA型肝炎とB型肝炎の混合ワクチンや、A型肝炎と腸チフスの混合ワクチンが使用されています。
今後、日本での承認も期待されています。

接種可能な医療機関~MYメディカルクリニック~

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渋谷駅徒歩3分の好立地で土日や平日夜間も開院している利便性と、院長が日本旅行医学会認定医でワクチンについて詳しいのもおすすめのポイントです。

【参考】
FORTH 
東京都感染症情報センター 
国立感染症研究所
国立感染症研究所 トラベラーズワクチンとしてのA型肝炎ワクチン

この記事を書いた人

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えあざむ

渋谷で働く25歳。美容と健康に興味あり!みなさまに正しい情報をお伝えするために日々情報収集しています。 胃痛持ちで内視鏡検査の常連。血液検査が苦手。医療脱毛の痛みは耐えられます!